先日、クラシックのコンクール2次予選がリハ会場近くで
公開で行われていたので、練習合間に
一人分だけ(一人が数曲スタイルの違うものを演奏)でも聞いてみよう、と
どれどれ、とちょっと顔を出してきました。
すると、その日は歌の日で、
タイミングが良かったのか、
私の聞いた歌手は、大変素晴らしい演奏でした。
コンクール会場は、審査員が居る中、
やはり観客まで緊張感がただよい、
曲間に拍手はなく、
ただ単に審査員がこそこそ話し合う声と、
鉛筆の走る音しか聞こえず、
演奏者はすごく緊張するだろうな、という環境で、、
彼女は見事に歌い切りました。
それも、普通にうまく歌うことでも、大変な環境ですが、
オペラのアリアで、曲ごとに数々の役になりきり、
どんどん変身し、、
最初、私も緊張してどきどきして聞いていたものが、
どんどん彼女の演技に入り込み、、
最後は会場中の緊張はどこかへ飛んでいき、
コンクールではなく、
皆が作品にのめりこんだ、芸術鑑賞となったのです。
短時間でここまで会場を変える彼女はすごいです。
ブラボーの連続で、コンクールでこんなに
ブラボーを聞いたのは初めてでした。
すばらしいときを過ごさせてもらい、嬉しかった一日です。