Friday 20 March 2009

春?冬眠も終わり。。

パリも空の青さが増し、
気持ちのよい季節になりつつあります。。

そんな中、ミュージシャンも気持ちよくなったのか、
冬眠していた生き物が、もぞもぞ出てくるように^^
地下鉄電車内や構内で、演奏に度々出くわしました。
しかも各国の。。
スコットランドのバグパイプ→
スペインのおじさんの歌うベサメムーチョ→
アフリカ音楽(楽器は多分マリの'ンゴニ'(バンジョーのモデルになったと言われているもの。)でした。ということは彼はドンソということでしょうか。)
などなど

春ですね。

Monday 16 March 2009

Cinema☆映画!qui peux distribuer en meme temps partout son message..

最近観た映画、Clint Eastwood jrクリント・イーストウッド jr
(俳優、映画監督、映画プロデューサー、そして作曲家でもある。)の
<Gran Trino(グラン トリノ)>は、大きなメッセージを含む映画でした。
皆さんもいつか観ていただけたら。。
悲しいけれど。
彼の映画は、悲しくなるけれど(Million Dollar Baby(2004)とか)、
いつも人間をよく観察し、おおきなメッセージを投げかける作品が多いと思います。さすが、79歳!人生すべてで感じた5感を使っての監督、主演の作品作りに、脱帽でした。
私は、芸術家、そしてヒューマニストとして彼を尊敬します。

その映画のひとこまで、
戦争で人間の死ばかり目にし、心が枯れて、
若い牧師等を馬鹿にしている主人公に対し、
牧師が「あなたは'死'をしっていてるけれど、'生'は知らない」
といったフレーズがありました。
このフレーズが、とても頭にのこっています。


私は、
生を知らなければ、死を生かせないし、
死を知らなければ、生を生かせない、そんな気もします。
よくわからないけれど。。

で、音楽、芸術は、
その'生'の部分を彩る、大きなエッセンスになれるのではないでしょうか。


また、
David Fincher監督、Brad Pitt主演
(1921年にF. Scott Fitzgeraldがショートストーリーを書き、
それが基となった)<ベンジャミン・バトン>
も幻想的でもっと観やすいですが、
これも人生を考えさせられる作品です。
これら、ベースは人間の愛なのかも。


そして、
世界各国に、同時に表現できる'映画'という芸術、伝達手段、、
の力はすごいですね。

その伝達力、うらやましいなぁ。。

Metro with Music! メトロ(地下鉄)と音楽!?

数日前、メトロのホームでクラッシック音楽が聞こえ、
誰かが構内で演奏してるんだろう、と思い
そのまま電車にのってみると、
また違う駅で降りてもクラッシック音楽が聞こえてきました。。

ということで、最近地下鉄内に音楽がよく聞こえます。
音楽が流れるだけで、いままでよどんでいた空気も流れる感じがします。

焦っているときでも、音楽を耳にするだけで爽やかな気分になれるし、
きっとそのあとそれぞれ仕事が気持ちよく始められるのではないでしょうか。

よく通勤時間帯の電車内で、ののしりあう(笑)ラテンな
フランス人たちをみますが、
コレを聞いて少しほのぼのになるかも。。(と願って!)
ロックでもいいけれど、もっと血がのぼってもね。。

でも金曜の夜にRepubliqueの構内で、
Funkのバンドがコンサートしているのも、
それはそれでかっこよく、
週末の夜だし、聞いていてすごく気持ちよかったです!

音楽って知らないうちに人へ影響するみたいです。。


パリメトロ音楽浄化作戦はじまりはじまり。
(このプロジェクト続くことを願って!)

Sunday 15 March 2009

'詩人たちの春' 、、での演奏を終えて。Apres le Printemps des Poetes
















無事、Cafeでの演奏が終わりました。
すべての詩(古典、ボードレール等から作った詩まで!)は
音楽みたいで耳に心地よく響きが美しかったです。

写真は詩でもフランスでSlam(スラム)と呼ばれる、
文末に韻をふみ続ける詩で、いろいろな引っ掛けの意味も加わり、、
(高度で難しい!私はフランス語まだまだ勉強しなければいけませんが!)
また身振り手振りも入り、あつい、迫力満点の詩の披露でした。

また、あるひとが朗読している途中、
周囲が口をそろえてその本も無いのに、一緒に朗読したり、、
=みんな暗記してるみたいです。
学校教育か、生活の中でよく触れられるのか、、
フランスで、こんなに詩が身近に存在しているとは知りませんでした。
発表された方たちも7,8歳の男の子から60代ぐらいまでで幅広く。。
世代に関係なく、詩は浸透しているみたいです。

日本でたとえば、短歌とか身近なのですかね?
源氏物語の時代はもっと身近だったのかな。。


演奏だけかと思っていたら、
「さあ、君の日本のHAIKU(俳句)の番だ!」
(さすがパリジャン、日本文化好きが多い!どっきりです。)
と言われ、ふいうちにびっくりし、
急に自分があまりにも俳句や短歌を知らないことに、焦って、
あたふたしていましたが、そんな私を見てか(笑)
「日本語の響きを聞きたいから、ほかのものでもいい」
と言ってもらえ、ちょうど持ち歩いていた、岡本太郎の
ピカソについて書いた本<青春ピカソ>のすごく共感するページ
(下記に書いた'私のプチ芸術論'と似た話)を読んだのでした。

そしたら、案の定、日本語に興味津々のフランス人たちは、
「'ピカソ'という言葉しか分からなかった。意味を要約して話してくれ!」
と言われ、

*ピカソのような天才でも、次に続く芸術家たちは、
 彼を神のように崇め奉ってしまうと、戦いを放棄したことと同じであり、
 同化、受身=創造ではなくなる。常に打ち壊していかなければならない。

*'創造'は芸術家だけのものではなく、鑑賞する側もまた、芸術家である。
 鑑賞する際、鑑賞する人の内部の変化、新たなものの創造、が芸術なのである。

など。。

と簡単に私なりに2点に要約してお話させていただきました。
そうすると、嬉しいことに、
あんなに、普段文句をいう、一般人でも芸術通のフランス人たちが、
「うん、うん」、、と皆、納得して、「いい話だ」と言って貰え、
嬉しくなったのでした。



いままで気付かなかった、フランスの詩の文化に
一歩近づけた嬉しい日でした。

私は、日本のいい所、文化、まだまだ知らなさそうです。
まずは、高村光太郎を探すぞ!と思っています^^

Sunday 8 March 2009

Cafe ou il se passe quelque chose.. カフェ、、何かが起こるところ。。


ひょんなことから、
映画Amelie Poulain
アメリープーランに出てくるカフェ
に入った。
(右は、そこのかわいい取っ手の紅茶のカップ☆L'anse de tasse est mignonne!)
いままで前を通り過ぎてはいたが、
私は、勝手に
'観光地化されて流行りすぎた、
昔の味の無いカフェ' と思い込んでいて、
今まで入ったことが無かった。
でも、入ってみると、
私の大好きな、
地元のおじさんたちの溜まり場のような古臭い感じ、
も残っていて、しかもラッキーなことに、
途中でヴァイオリンを持ったミュージシャンが来て、
「明日は、私の大好きな彼(バーテンさん)の
お誕生日なの!彼のために弾くのでみなさんも聞いて!」
と、いきなりTchaikovsky Concerto (1st Mov)
チャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルト1楽章(私の大好きな!)
を弾き始めた。。(1楽章の続きはコレ。 素敵なので。。)
。。シャンソンでも弾くのかとおもったら。。
そばのおじさんのお客は
嬉しそうに、「愛の告白か~」と言っているし。。

いつでもどこでもコンチェルトが弾けるのは
素敵である。。

その後、私はレシートで鶴を折って、
それをそのまま置いて先に帰ったのだが、
あとで聞いた話によると、
それをみてバーテンさんが感動して、
かわりに手品を見せてくれたらしい。。
(本業は手品師だったり。。)


事実は小説より奇なり、、。


すると次の日、
たまたま演劇の知り合いから、

11e printemps des poètes 2009(国で決まっている '詩人たちの春' 週間 で、
さまざまなところで俳優が朗読するなど、イベントが行われる。)
での、カフェでの
詩の朗読の合間に曲や即興の演奏を入れてほしい、
と、連絡があり、
詩とフルートの組み合わせは個人的にも好きなので、
時間が無いが、快く引き受けさせてもらった。
しかし、
即興には瞬発力が大事なのだが、
それには詩の大事な意味が理解できていることが前提なので、、
1週間フランス語の猛勉強しないといけないかもしれない(笑)

カフェ、カフェ、尽くしである。

Performance avec des poets
3月14日15-18時 14/3/2009 a 15h au
Café Populaireにて
36 rue Henri Chevreau
75020 Paris
( c'est à l'angle de la rue Henri Chevreau et
de la rue de la Mare)

Tuesday 3 March 2009

お雛祭りにちなんで。。私のプチ芸術論  A l'occasion de Fete des Poupees au japon,j'ecris ma petite theorie d'art:)

今日は日本はお雛祭りということで、、
お雛祭りにちなんで、ダンスのお話ということで。
・・・どこが、ちなんで、なのでしょう(笑)。

先日、お休みの日のお昼に、お隣の、中世の歌曲を歌われてる
歌手をされてるフランス人のおばさまが、
「今夜、うちでパティーするの。よかったら来てちょうだい。
 、、あ、そうそう、仮装が今夜のテーマよ。」
と言われ、「?OK、行ってみるわ」と言ったものの、
仮装ももっていないし、行くのを諦めつつ、
事務処理などをして過ごしていたところ、、
夜中に近づくにつれ、隣の騒音はどんどんヒートアップしていき、
楽しそうな笑い声も聞こえてきて、、、
とうとうABBAのDancing Queenが流れ始め、
今まで諦めていた私も、、急になぜか、今しかない!^^;と思いたち
(渡仏も長くなり、やっと度胸がついてきたのか(笑))
とうとう舞台用の着物を私服の上にはおり、
ピンポーン、と登場してしまいました(笑)
一世一代の度胸でのぞみました^^;
ここで迎えに出てきた、となりの普段はショートヘアのおば様も、
矢島美容室(歌詞私も大好きですけど)のゴールデンバージョンで・・・
ははははは。
敵はもっとすごかったのでした。



そのあと、少しずつ皆さんと仲良くなり、
お酒も入り、ダンスもはじまり、、
ラテン、ロック、アメリカのダンス(名前を忘れたのですが、
いろんな姿格好のおじさん、おばさん達が
まじめな顔で一生懸命踊っている姿がとてもキュートで。。)、
いろんなダンスを見れて&教えてもらい、
最後は楽しくみんなでふざけあって踊りっぱなしのソワレでした。
そのあと、家に戻った後、さっきよりも、
ものすごく事務処理が進み、、
楽しむときに楽しめると、こんなに仕事がはかどることを発見。
仕事中断するのは億劫でしたが、
やっぱり大事な瞬間、のがしちゃいけませんね。

そうそう、そこで何が言いたかったかと言うと、、
私は芸術は芸術の専門家だけが楽しむものではないと思うのです。


家で子供をみたり、ご家族を看病しなければならなかったり、
仕事が立て込んでいたり、、
そんな方々にとって、
ダンスや音楽や舞台や、、芸術分野、美、、は、
'芸術家たちの分野で、自分は参加できない遠い存在'
と感じられる方々が多いのではないでしょうか。
遠くから見るだけで。
そして、すべての人が持っている、自らの創造性、には
目を向ける機会も、光を当てる機会もなく
日々を暮らされている方の方が
多いのではないかと思います。

というわけで、、、

まずは、
生活の一こまの中で、
ひとりで、ふたりで、三人で、
ラジオの好きな音楽のボリュームを上げて、
自分のすきなように踊ったり、うたったり、足踏みしたり、、
試してみてください。
体の感覚ってとても大事だと思うのです。
(子供にはリトミック音楽教育とかあるんですけどね、
現代の厳しい生活で、大人は体の感覚を使うこと、
忘れてしまっていることが多いのです)
知らなくても、下手でもいいんです。格好悪くても。
自分を否定する声は聞かずに、頭は休めて、
楽しむ心だけに集中して。


楽器が弾けなくても、コンサートに行けなくても、
絵が描けなくても、、
これが、まず芸術へ触れる、
足元にある素敵なチャンスだとおもいます。

(なおコンサートにも足を運んでいただけると
 私どもは嬉しいですが^^)


こんな自分の生活の小さなアートを楽しむと、
仕事がはかどったり、人に優しくなれたり、
悩みが小さく見えたり、いいアイデアが浮かんできたり、、

いいことがあるかもしれません。


私のプチ芸術論でした。




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 さあ、自分アートの扉へ~~★